加圧シャツは本当に着るだけでメタボ解消に効果があるのか?体型と姿勢改善に役立つ5つの効果

加圧シャツは着るだけで上半身の筋肉が鍛えられ、ダイエットの効果も得られるような売り文句で話題を集めている商品です。

そうした健康関連グッズの中には誤解を招くような表現が使われていたり、効果が誇大に宣伝されたりしている例も少なくありません。

加圧シャツの場合はどうなのか、筋肉増強と基礎代謝アップ・食べ過ぎ防止・姿勢矯正・着痩せ効果という5つのポイントに分けて検証してみました。

運動の効果を高める加圧シャツの機能

筋肉を増やそうと思えば、通常なら筋力トレーニングなどを通じて筋肉に相応の負荷をかけなければなりません。

筋肉に負担がかかることによって筋繊維がいったん破壊されるため、修復される際に前よりも筋繊維が太くなる性質を利用して筋肉を増強しているのです。

そうした筋力トレーニングには努力も必要ですが、伸縮性に富んだ特殊な繊維を使用している加圧シャツは着用するだけで同様の効果が得られるとされています。

加圧シャツを着用すると上半身を強く締め付ける力が加わるため、外力に対抗しようとして筋肉に絶えず負荷がかかると言うのがその根拠です。

加圧シャツを着用するだけでは筋肉にかかる負荷が十分でないという検証報告も見られますが、運動の効果を高める目的には合致します。

日頃からダイエットを目的として運動に取り組んでいるような人にこそ、加圧シャツはおすすめできる商品なのです。

メタボ解消には加圧シャツ着用だけでなく運動も必要

加圧シャツを着るだけで痩せるといった情報が口コミを通じて広がったため、特にメタボ体型が目立つようになってきた男性の間で人気を集めています。

メタボリックシンドロームとは男性の場合だと腹囲が85センチ以上で、なおかつ中性脂肪と血圧・空腹時血糖値という3つの数値のうち2つ以上で診断基準以上の人が該当します。

そのようなメタボ体型の原因となっているのが、中年以降の男性につきやすいお腹まわりの内臓脂肪です。

カロリーの摂取と消費とのバランスが崩れて摂取過剰になると、余ったカロリーは体内で脂肪に変換されてしまいます。

内臓脂肪を燃焼させてメタボ体型を改善させるには、消費カロリーが摂取カロリーを上回るように運動量を増やすのが最も効果的です。

加圧シャツを着用すると締め付け効果で体の動きが制限され、着用していない場合と比べて同じ運動を行う際にも筋肉への負担が大きくなります。

それだけ余計なエネルギーを消費することになるために、加圧シャツを着て運動すれば内臓脂肪の燃焼効果も大きくなるのです。

筋肉増強効果で基礎代謝が向上

内臓脂肪を減らしてメタボな体型を改善させるには加圧シャツをただ着用するだけでは効果が低く、着用した上で運動することが欠かせません。

筋力トレーニングのような無酸素運動はもちろん、ジョギングやウォーキングといった有酸素運動であっても加圧シャツを着ながら行うことで運動の効果を高まります。

上半身の筋肉に対する負担が大きくなる加圧シャツを着用しながら運動すれば、同じ運動量でも筋肉増強効果が向上するのです。

ダイエットの観点から加圧シャツの効果を検証してみると、筋肉が増えることで基礎代謝が上がる効果も見逃せません。

筋肉は体内組織の中でもエネルギー消費量が最も大きいため、筋肉量が増えると基礎代謝も追従してアップするのです。

基礎代謝が上がれば脂肪も燃焼しやすくなる

基礎代謝とは何も運動していない状態で自然に消費されるエネルギーのことで、筋肉量の多い人ほどこの数値が高い傾向が見られます。

昔から「痩せの大食い」と呼ばれるタイプの人が存在しますが、いくら食べても太らないという体質の人には基礎代謝が高い人が多いものです。

筋肉には熱を発生させる働きがあって体温維持にも大きな役割を果たしているため、筋肉が多く存在すると安静にしていてもエネルギーが余計に消費されて基礎代謝が高くなります。

同じカロリーを摂取していて運動量も同じだと仮定した場合、筋肉量の多い人は少ない人に比べて基礎代謝が高い分だけ消費カロリーが多いのです。

基礎代謝が低い人ほどカロリーが余るようになり、余剰分が体内で脂肪に変えられてメタボ体型の原因となります。

筋肉が増えた結果として基礎代謝が上がってカロリーが不足してくると、蓄積されていた脂肪を燃焼させてエネルギー源に使われるようになるのです。

メタボ解消には食事の改善も不可欠

以上のような原理が働くために加圧シャツはダイエットに効果的だと言われているわけですが、どれだけ運動効果を高めて基礎代謝をアップさせても、それを上回るカロリーを摂取していては効果が台無しです。

カロリー消費量が増えたところでそれ以上にカロリーを摂取すれば、同じようにカロリーが余って内臓脂肪が蓄積されてしまいます。

そうした悪い流れを逆転させるには、運動だけでなく食事の改善も欠かせません。

普通に運動しただけでは運動しない場合よりも余計に空腹感を覚えるため、食事量も増えてしまいがちです。

基礎代謝から算出した成人男性に必要な1日分のカロリーは、平均して2、000kcal程度だと言われています。

日頃から脂っこい食べ物や甘いものを好む人ほど摂取カロリーが増えがちで、この平均値を大きく上回るカロリーを食事で取り入れているものです。

そのような人はよほどの運動量をこなさないとカロリー過剰に陥り、お腹まわりの脂肪がどんどん増えていってしまうのです。

加圧シャツ着用中は少量でも満腹になるため過食を防止

加圧シャツは「こんなに小さい服が本当に着れるのか?」と疑問に思うほど見た目がスリムに作られており、伸縮性の高い繊維の効果で上半身にフィットする仕組みです。

メタボ体型の人ほど加圧シャツ着用時にかかる腹部への締め付け力が強く、その圧迫感は胃や腸にも及びます。

食事中も加圧シャツを着用し続けることで胃が圧迫されるため、通常よりも少ない量の食事でも満腹感を覚えるようになります。

加圧シャツを着ていれば自然と少食になり、結果的に摂取カロリー量を減らせるのです。

内臓脂肪蓄積の原因となる食べ過ぎが防止されて摂取カロリー量が消費量を下回るようになると、不足する分のカロリーを得るために内臓脂肪が使われます。

最も理想的な形で加圧シャツを活用すれば運動との相乗効果で内臓脂肪の燃焼が進み、メタボ体型の改善が実現されるのです。

加圧シャツの姿勢矯正効果

運動の効果を高めて筋肉量を増やすと同時に、腹部への圧迫感を利用して食べ過ぎを防ぎながら内臓脂肪を減らしていくのが加圧シャツを使ったダイエットの極意です。

そうは言ってもたびたび間食したり運動を怠ったりすれば、加圧シャツを着ていても十分なダイエット効果が得られない場合もあります。

加圧シャツを着ていると背筋を伸ばす方向に働く強い着圧がかかりますので、そのような人でも姿勢を良くする効果は得られるものです。

加圧シャツによる姿勢改善効果は日頃から猫背気味で姿勢が悪い人ほど高く、背筋が伸びるだけでも基礎代謝をアップできる可能性があります。

猫背の人は腹筋や背筋の力が弱いために、背筋を伸ばす姿勢を維持できません。

加圧シャツの着圧で強制的に背筋が伸びると背筋や腹筋にも自然と力がかかるようになり、それらの筋肉が増強されて少しでも基礎代謝が上がると期待されるのです。

着痩せ効果で腹回りも引き締まって見える

加圧シャツが上半身を締め付ける力は非常に強いため、特にお腹まわりの脂肪を体の内側へと押し出す力が働きます。

加圧シャツをただ着用するだけで得られるこうした着痩せ効果は、脂肪そのものをなくしてくれるわけではありません。

加圧シャツを脱ぐとお腹まわりの脂肪も元に戻ってしまいますが、日常的に着用していればお腹まわりが引き締まって見えるため、表面的なダイエット効果が得られたように感じます。

職場の同僚などに対して外見的に痩せたような印象を与える目的としても、加圧シャツには一定の効果があるのです。

メタボリックシンドロームは単に外見を悪くするだけでなく、さまざまな生活習慣病の原因となって健康にも悪影響を及ぼします。

そうした着痩せ効果だけでなく運動と食生活改善にも取り組むことで、加圧シャツの持つ本来のポテンシャルを100%享受できるようになるのです。

まとめ

加圧シャツは登場してからまだ日が浅いだけに虚実ないまぜの情報が流通しているのが現状で、間違った情報を信じたばかりに「効果がない」と断じている声も少なくありません。

加圧シャツをただ着用するだけで得られるメタボ解消効果には限界もありますが、運動や食事の改善などと併用して上手に活用すれば、ダイエットを効率化できるものと結論づけられます。